タスマニア紀行

このコーナーでは、タスマニアの魅力ある風物誌を
いろいろな切り口で紹介していきます。
もうひとつの「タスマニア物語」をどうぞお楽しみください。

タスマニア紀行第2回 壁画の町 シェフィールド

  ケンティッシュ郡の村おこし
 シェフィールドの町はタスマニア北西部 ケンティッシュ郡にあります。 この地域は恵まれた赤色土壌によって昔から酪農と農業の中心地、そしてクレイドル国立公園への入り口として知られています。
北の都市ロンセストンから1号線のハイウエイを西に向かって行くと、デロレーンを過ぎた辺りから、赤土の畑にジャガイモや玉ねぎが植えられているのが目に付きます。ブロードファーミングと呼ばれる放牧と園芸作物の混合農業が行われているこの地域を走り、エリザベスタウンからB13号線に入ってキンバリーから松の植林地帯を抜けるとやがて豊かに広がる牧場地帯のかなたにマウントローランドの岩山の姿が迫ってきます。
シェフィールドは、このローランド山の麓に広がる美しい牧歌的風景の中に存在する小さな町です。現在では壁画の町として知られ、町中の建物の壁に地元の画家が描いた30枚以上の壁画があることで有名になりました。
このプロジェクトのスタートは1985年に遡ります。80年代に入って顕著になってきた町の過疎化、不況感の対策としてケンティッシュ観光奨励委員会がつくられ、同様の問題をかかえたカナダの町でとられたアイデアを参考に、町の中の主だった建物に壁画を描くことを始めたのです。
  
  最初の壁画は1986年に完成

この町の最初の壁画は、イギリス出身ジョン・レンディスの手による「ウエインドルファーの日記」と題する作品で、1986年の12月13日に完成しました。クレイドル国立公園の父といわれるグスタフ・ウエインドルファーが冬の一日、暖炉に火を焚いて扉を開けていると静かに動物たちが集まってきた。彼が実際に日記に書いているそんな情景を描いたものです。
この壁画は、町の中心部の広場内にありクレイドルの動物達すべてと日記を書いているグスタフ・ウエインドルファーの姿が印象的な大作です。
最新の壁画のひとつは、やはりこの広場に面したバイブルチャーチの壁に描かれた「困難な年月」(The Hardest Years)と題する作品です。作者は、ポール・ウッド、マリー・クランシーの共作で2000年の1月に完成しました。
1875年当時の農夫がきびしい気候条件の元で畑に種を蒔く様子をモチーフにしていますが、同時になんと41種類の野鳥と、21種類の動物たちが描かれているのを見逃してはいけません。
この作品は、バイブル教会の開設125周年を記念して製作されたものでもあります。

  ダム建設村の壁画
シェフィールドの町を抜けてC136号線をクレイドルに向かって行くと、道はローランド山の麓となり、農耕地域から森林地域へと変化して行きます。そして、徐々にフォース川の谷越え道、深い氷河谷を横切る原生の地域に入る最大の難所にさしかかって行きます。 その谷越え道の少し手前に ゴーリーパークと呼ばれる、かってのダム建設村がありますが、ここに設けられた巨大な壁画も見落としてはならない作品です。
幅94m、高さ4mという超特大の壁画ですが、この地域で1960年代から10年以上の年月をかけて行われた大きなダムプロジェクトの様子を描いたものなのです。自然の渓谷にダムが築かれ発電所が設置されて行く様子を順を追って描いた大作で、タスマニアの発電事業の姿を理解する上でも不可欠の作品であります。作者は、最初の作品と同じジョン・レンディス。彼は全作品24点の大半を3週間以内で仕上げたといわれていますが、さすがにこの超大作には3ヶ月の月日を要したそうです。
これらの壁画のプロジェクトはシェフィールド・ゴーリーパークのみならず、ウィルモットやレイルトンなど、この郡の他の町も含めて現在でもまだ進行中なのです。

このページのトップに戻る

 バックナンバー集
タスマニア紀行第1回:   小さなダイビングの天才  フェアリーペンギンについて

タスマニア紀行第3回:                地球で最も空気がピュアな島


このコーナーへのご意見・お問い合わせは tasinfo@ajpr.com.au までどうぞ。



AJPR
会社概要
よくある質問
人材募集
メインページ

タスマニア情報
タスマニアについて
気候について
タスマニアの植物
お勧めレストラン

ご予約とご相談
計画を立てる前に
モデルプラン
ご予約の手順
現地参加の一般ツアー
現地のハイキングツアー
宿泊施設のご案内
レンタカー ガイド
フェリーのご予約
ワイン通販
プランフォーム